Equipment

院内設備

「何が起きているのか」を
正確に・やさしく見極めるために。

症状の原因を正確に知ることは、無理のない治療を行う第一歩です。
当院では、以下のような医療機器を活用し、動物たちの状態をできるだけ負担なく、そして精密に把握する体制を整えています。
当院で使用する機器の一部を紹介します。

Procyte DX

以下のような情報を数分で正確に測定できます。

  • 貧血や炎症の有無
  • 白血球の種類別の増減(好中球、リンパ球など)
  • 血小板の数(出血リスクの評価)
  • 感染症やアレルギーの兆候
  • 網状赤血球の数(貧血の診断補助に有用)

Catalyst one

内臓機能や体の状態を評価します。

  • 腎臓・肝臓の状態
  • 血糖値・電解質バランス
  • SDMA,尿素窒素(BUN)やクレアチニン(CRE)など腎機能マーカー
  • 尿中タンパク/クレアチニン比(UPC)

Immuno AUV10(免疫反応測定装置)

甲状腺ホルモン、コルチゾール、炎症マーカー、などを高精度で測定できるため、内分泌系疾患や炎症性疾患の早期発見に役立ちます。

COAG2NV

血液が固まるスピードや機能を調べます。

  • 血液が固まりにくい(出血傾向)
  • 血液が固まりすぎる(血栓傾向)

といった凝固異常の評価が、短時間で正確に行えます。

半導体レーザー

炎症の軽減、痛みの緩和、組織の修復促進に効果があり、外科的処置を行わずに改善を目指す治療に適しています。
腰や関節の痛み、口内炎、創傷、皮膚疾患、手術後の回復促進など、幅広い症状に対応可能で、痛みや副作用の少ない、やさしい治療です。
特に高齢の動物や、他の治療が難しい症例にも選択肢としてご提案できます。緑内障や腫瘍に対して使用することもあります。
使用例:

  • 変形性関節症、椎間板ヘルニアの疼痛緩和
  • 外傷や術後の創傷治癒促進
  • 口内炎、歯周病の疼痛・炎症軽減
  • 皮膚疾患(肉芽腫・湿疹など)の治癒補助
  • 耳の痛みや腫れへの照射治療
  • 原発性緑内障
  • 比較的小さな良性腫瘍に対する蒸散
  • 癌に対する緩和治療

スリットランプ(細隙灯)/パンオプティック眼底鏡

眼の表面から奥(眼底)までを詳細に観察する機器です。結膜炎、角膜潰瘍、白内障、網膜疾患などの診断に欠かせません。

トノベット

眼圧を計る機器です。
**眼圧(がんあつ)**とは、目の中の圧力のこと。
この値が高すぎたり低すぎたりすると、緑内障やぶどう膜炎などの病気が疑われます。
動物たちは目の違和感を言葉で伝えられないため、早期の異常発見には、定期的な眼圧チェックがとても大切です。

角膜ダイヤモンドバー(眼科用処置器具)

角膜の異常(角膜上皮びらんなど)に対して、細かく丁寧な研磨処置を行うための専用器具です。高精度な眼科処置が可能です。

内視鏡機器(胃・腸などの観察)

異物の誤飲、慢性嘔吐、消化器症状の評価に使用。開腹せずに内部を直接観察・処置でき、身体への負担が少ないのが特徴です。
鼻の奥を観察するときに使用することもあります。

超音波検査機器(エコー)

腹腔内臓器や心臓の状態、腫瘍の有無、膀胱・子宮などの観察が可能。動物に痛みを与えずリアルタイムに状態を確認できます。

耳鏡

(画像内 左図)実際の耳道で奥に鼓膜が見えます。
当院では、モニター付き耳鏡を導入し、耳の状態を飼い主様と一緒にリアルタイムで確認できる診察を行っています。
こんなときに使います:

  • 耳をかゆがる・頭を振る・臭う
  • 外耳炎の疑い
  • 耳の奥に異物があるかも?
  • 定期的な耳の健康チェック

ドップラー式血圧計

動物にも「高血圧」があるのをご存じですか?
動物も人間と同じように高血圧や低血圧になります。
特に腎臓病・甲状腺疾患・心臓病・高齢のペットでは、血圧の異常が体に大きな負担をかけることがあります。
当院では、ドップラー式血圧測定器を用いて、ワンちゃんネコちゃんの血圧を正確・安全に測定しています。
こんなときに血圧測定を行います:

  • 腎不全や甲状腺機能亢進症の管理中
  • 高齢でふらつきや失明が心配
  • 心臓病のモニタリング
  • 急な体調変化があるとき

このような機器を活用することで、無理のない・的確な診療を行う体制を整えています。

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